01-課題
伝えたい想いが、製品の良さを覆っていた。
ブロッコは、北海道でオーダーソファを手がけるメーカーです。旧サイトもロンドマークが制作し、公開後の保守も担当してきました。そのサイトは、あたたかみや親しみやすさ、つくり手の想いが前面に出たつくりでした。けれど、ブロッコが目指していたのは、洗練された上品なブランドとしての佇まい。想いを語る言葉が多いほど、肝心の製品そのものの良さやデザイン性は、かえって伝わりにくくなっていました。
PROBLEM 01
つくり手の想いが前面に出て、製品そのものの良さやデザイン性が伝わりにくい。
PROBLEM 02
表現のトーンが親しみ寄りで、目指す「洗練・上品」の方向性とずれている。
PROBLEM 03
イベント出店に合わせて取扱店を増やしたいが、メーカーとしての価値が伝わる場がない。

02-提案
販売店ではなく、メーカーとしての価値を伝えるサイトへ。
言葉で説明するより先に、製品そのものを見てもらう。その一点を軸に、サイト全体を組み立て直しました。
Approach-01
製品を主役にしたレイアウトへ
商品とサービスを中心にしたシンプルな構成に刷新。スマートフォンでも見やすく整え、重要なページが埋もれないよう、ページごとの比重も見直しました。
Approach-02
写真と言葉を一新する
新たに撮影を行い、コピーも書き直しました。表現のトーンを、あたたかみ・カジュアルから洗練・シンプルへ転換しています。
Approach-03
メーカーならではの価値を伝える
オーダーでつくる価値、品質と性能の裏づけ、メンテナンスや保証といったサービスを、分かりやすく伝わる形で整理しました。
Approach-04
商品を管理しやすいCMSを構築
商品ごとの特徴を登録できるCMSを構築。入力項目の整理とルールづくりから行い、公開後も自社で商品を増やしていける形にしました。
こだわり見た目は製品重視で洗練された方向へ。それでも、添える言葉がブランドの印象とずれないよう、何を書き、何を書かないかを最後まで一緒に考えました。ブランドの核となる価値を言葉にする作業には、お客さまご自身も悩みながら向き合っていただきました。

03-結果
製品を先に見せたことで、ブランドが伝わるようになった。
公開からしばらくして、取扱店が増えていきました。道外では東京の2店舗のみだった状態から、イベント出店などの営業活動と重なり合うかたちで広がっています。変化は社外だけではありませんでした。グループ内でブロッコへの配属を希望する人が増え、社内からの見られ方にも変化が表れました。2024年末、お客さまから「ブランドが好調なのは、サイトリニューアルがきっかけ」という言葉をいただきました。
※取扱店の拡大は、イベント出店をはじめとする営業活動とあわせた成果です。

道外は東京2店舗から拡大
グループ内で配属希望者が増加
お客さまの実感として
メンバーの声
製品の力を信じて、言葉を削る。
コンセプトやポリシーは、つい言葉で伝えたくなります。けれどそれは、受け取る側には押しつけに映ることもある。見る方のリテラシーと製品の力を信じて、まず製品そのものを見てもらう。そのうえで、必要な言葉を選んで添える。その順番の大切さを学んだ案件でした。揺るがない価値と、時代とともに変わる言葉を見極めながら、これからも一緒に表現を探していきます。

ディレクター
中島 北陽
